続・竹林の愚人 禅林寺

禅林寺


禅林寺(ぜんりんじ) 京都市左京区永観堂町48
聖衆来迎山と号する浄土宗西山禅林寺派の総本山で、正しくは無量寿院禅林寺という。
中興の祖・永観律師(1033~1111)にちなみ、広く「永観堂」と呼ばれている。平安後期の1082年2月15日未明、念仏を唱えながら本堂を歩く修行をしていた永観の前に、本尊の阿弥陀如来が一緒に加わった。夢ではないかと立ち止まる永観に、阿弥陀如来は後ろを振り返り「永観、遅し」と発したと伝えられる。その姿を仏像にした「阿弥陀如来像」(重要文化財)は、首を左に向けて微笑みを湛える珍しい逸品で、「みかえり阿弥陀」として親しまれる。
鎌倉時代中期には浄土宗西山派開祖・證空(しょうくう)の弟子。淨音(じょうおん)が住持となり、浄土宗一派の本山の基礎を固めた。その後、応仁の乱により堂宇が焼失したものの、明応6年(1497)に後土御門天皇の命により再興され、以後逐次諸堂が再建され、現在の伽藍が整えられた。
国宝の「山越阿弥陀図」をはじめ、「当麻曼荼羅図」など重要文化財の寺宝を多数所蔵する。
もみじの永観堂として知られ、空には色鮮やかな紅葉が見られる。    京都市


中門  


浴室


御影堂(祖師堂)


阿弥陀堂(本堂) 京都府指定文化財  みかえり阿弥陀如来立安置
訪れた11月2日は永観律師の900回お祥忌にあたり、五色幕で荘厳されていました。
この阿弥陀堂は、慶長2年(1597)に大阪市天王寺に建立された曼荼羅堂を10年後の慶長12年(1607)に、豊臣秀頼の命により当山に移築され阿弥陀堂としたものである。正面七間側面六間西向きの一重入母屋造り本瓦葺きで正面三間の向拝がある。当時極楽の荘厳を表わした内外の彩色は素晴らしいものであり、中央にはみかえり阿弥陀如来、南脇壇には豊国神像、北脇壇には當麻曼荼羅を掛けていたと伝えられている。
この本尊は像高77ゼンチで、「みかえる阿弥陀如来」と昔から人々に親しまれている。
製作年代はおよそ平安時代末期と考えられる。


大玄関


唐門(勅使門) 京都府指定文化財
勅使を迎える四脚形式の向唐門であり、江戸末期の文政13年(1830)に再建された。
入母屋造、檜皮葺の前後を大唐破風造に納め、軒先の木鼻に架空の動物の獏を置き、各所を雲龍や唐草の彫刻で飾る。江戸末期の形式をよく示す建築である。
唐門の内側には、釈迦堂前庭があり白砂を小判形に盛って市松模様をあしらった盛砂がある。勅使はこの盛り砂を踏んで身を清めて入堂したという。


悲田梅(ひでんばい) 永観律師は境内の梅の木に実がなるのを待ちかねて、貧しい病人に施したといわれる。


千佛洞


臥龍廊(がりゅうろう)


開山堂


多宝塔


鐘楼 梵鐘は3台目の寛保3年(1743)に鋳造され、毎夕4時に撞かれる。


後三条天皇御骨塔(多重層塔)・清和天皇御髪陵(五輪塔)


画仙堂


弁財天


南門

『都名所図会』
聖衆来迎山禅林寺永観堂(しようじゆらいごうさんぜんりんじようかんどう) は南禅寺の北に隣りてあり。浄土宗にして西山流なり。本堂の阿弥陀如来を顧り本尊と号す。長三尺余の立像なり。当寺はもと清和天皇の勅願所として、真紹僧都の草創なり。また中興の開基永観律師、永保二年二月十五日展朝、衆僧ともに行違の念仏声ををしまず、信感つねならずして乾の方にてしばらく躊躇せり。本尊壇よりおりたまひて、「永観おそし」と顧命したまふ。律師感涙を流し、これぞ末世の衆生を摂取引接の証なりとて、自らその由縁を記されたり(いま当寺にあり。律師は花山院の皇子深観僧都の弟子なり。南都東大寺の勧進職に補せられ、四十二歳にしてこの地に閑居し、ひたぶる浄土を願ひて『往生十因』等の書を著せり)。
祖師堂には善導大師(自作なり)・円光大師・西山上人の三影を安置す(当山はむかし真言宗なり。池ノ大納言頼盛卿の息静遍、このところに住して源空の滅後、『撰択集』を披閲して一向専修の義を立つ。源頼朝卿ふかくこれに帰依したまひて、武運長久のために大般若経を転読す。その例いまにあり)。経蔵の額「法海」の二字は黄檗高泉の筆なり。
聖衆来迎の松は堂前にあり。ある夜、四方に異香薫じ音楽聞こえて、菩薩来集の粧ひ、この松の枝にありしとなり(山号はこの謂ひによるなり)。
中門の左に諸化の学校あり、会下と称す(講堂には「甘露殿」といふ額あり)。

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