続・竹林の愚人 キリシタン遺物写真展
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キリシタン遺物写真展


キリシタン遺物写真展   平成23年7月2日(土)~8月1日(月) 茨木市文化財資料館ロビー
キリシタン遺物発見の契機となった、千捏寺地区の「慶長8年銘キリシタン墓碑」をはじめ、国内でも貴重な400年ほど前の茨木に伝わるキリシタン遺物などを写真パネル等で展示・紹介しています。
茨木市大字安元の教誓寺住職であった故藤波大超氏は、20代半ばのまだ若かりし、大正8年(1919年)2月の寒い雪の日に東藤次郎氏の案内で、千提寺の寺山で板碑形のキリシタン墓碑を発見しました。
旧制茨木中学時代の恩師であった天坊幸彦先生のすすめで、精力的に探索した結果、隠れキリシタンの存在を示す証拠を初めてつかんだのです。
これ以後、千提寺・下音羽地区で続々とキリシタン遺物が発見され、世の中にその存在が知れわたるようになりました。なかでも、「聖フランシスコ・ザヴィ工ル画像」(神戸市博蔵)や「マリア十五玄義図」(京都大学総合博物館蔵)などは、重要文化財に指定され、特に有名です。
キリシタン墓碑は、千提寺の裏山・クルス山から計3基、下音羽から計3基の合計6基が存在します。その特徴は、千提寺から発見された墓碑は縦に細長い板碑形で二支十字章2点・ギリシャ十字章1点が碑面に彫られていま右下音羽の墓碑は、西洋式の石棺型(洋櫃形・かまぼこ形)をしており、碑面にはギリシャ十字章が彫られています。
キリシタン遺物には、墓碑以外にも「キリスト磔刑像」や「聖母子画像」をはじめとする聖像や「マリア十五玄義図」や「銅版画天使讃仰図」などの教義図、「キリシタン抄物」や「どちリいなきりしたん」などの教義書、「メダイ(メダル)」や「ロザリオ(数珠)」などの聖具などがありまもこれらのキリシタン遺物は、茨木市の千提寺・下音羽地区から集中して発見されています。
千提寺・下音羽から発見されたキリシタン遺物の製作年代をみると、諸説ありますが、1591年(教皇グレゴリオ14世像メダイ)~1622年(聖フランシスコ・ザヴィ工ル画像/マリア十五玄義図)前後に集中しています。折しも、1587年(天正15年)に豊臣秀吉がキリシタン宗の布教と信仰の禁止をし、大坂にあったセミナリオ(布教・教育の拠点)は長崎のみに縮小され、その後の徽=家康の禁教令へと続く、厳しい弾圧の社会情勢の中をくぐリ抜け、秘かに信仰を守り通して奇跡的に現代に伝わったのです。



キリシタン遺物資料館茨木市大字千提寺262
天主堂跡茨木市大字千提寺
隠れキリシタン遺跡茨木市下音羽343
キリシタン墓碑  高雲寺茨木市下音羽490-1




マリア十五玄義図 (東家本) 81.9×66.7
絵画中欧の幼子イエス・キリストを抱くマリア像を中心として、画面左下から周囲を時計回りに、「喜びの玄養」・「悲しみ(苦しみ)の玄義」・「栄福の玄義」の3つの玄義を、各5つの出来事(計15の出来事)にわけて表現したものです。玄義とは、神の啓示によってのみ知ることができる事がら、という意味を持ちます。
この15の出来事は、マリアの受胎告知に始まりイエスの苦難、マリアとイエスの栄福へとつながり、聖母マリアの生涯とイエスの生涯のなかで最も顕著な出来事をあらわした一大絵物語で、教義図と言えるものです。「マリア十五玄義図」は、聖書の教えを絵画にしたもので、その原型はトマス・デ・ルー(1561~1641)の「ばらの聖母子図」にさかのぼると言われています。
キリシタンたちがこの絵画を前にして、ロザリオと呼Iまれる数珠味をあわせ持ち聖母マリアに祈りを捧げたことから「マリア十五玄義図」という名称が付けられました。
国内には、2点の「マリア十五玄義図」が知られ、いずれも茨木の千提寺・下首羽から発見されたものです。江戸幕府による弾圧のなか、布教の拠点であるセミナリヨで描かれ、信者によって秘かに守り伝えられてきたものです。今回、公開する「マリア十五玄義図」は、教科書でも馴染みの「聖フランシスコ・ザヴィエル画像」と一緒に千提寺の民家から1920年(大正9)に児見されたもので、現在は大阪府有形文化財(2006年)に指定されています。

中央上段には幼いイエスを右手に抱くマリア。
ポルトガル語で、LOVVADO SEIA O SANCTISS[IMM]O SACRAMENTO(いとも尊き秘蹟、讃迎せられよ)
下段中央には「聖杯」(カリス)とその下に丸いイエズス会の徽章。

そして、イエズス会の開祖イグナチウス・ロヨラ(左)とフランシス・ザビエル(右)
下部にSOCIET A TIVS IESVS(イエズズ会)とある。

喜びの玄義
  ①「聖母御告」
  天子ガプリエルが、受胎を伝える。 
  ②「聖母訪問」
  親戚エリザベトを訪問し報告する。
  ③「耶蘇誕生」
  馬小屋で子を産み、イエスと名付ける。
  ④「耶蘇奉献」
  エルサレムの神殿でイエスを捧げる。
  ⑤「耶蘇発見」
  イエス12歳の時、両親とエルサレムへ詣るが、消息不   明に。
  エルサレムの神殿で学者達と問答しているイエスを両   親が3日ぶりに発見する。

悲しみの玄義
⑥「耶蘇苦悶j
折りを捧げるイエス、ユダの裏切りで捕まる。
⑦「折耶折檻」
イエス、むち打たれ、拳で打たれる。
⑧「耶蘇荊冠」
茨(とげ)のある冠をかぶせられる。
⑨「十字架担負」
十字架を担ぎゴルゴタに向かう。
⑩「耶蘇磔刑」
イエス、十字架にかけられる。

栄福の玄義
  ⑪「耶蘇復活」
  イエス、死の3日後に復活する。
  ⑫「耶蘇昇天」
  弟子達に最後の義えを伝え、天へ昇る。

  ⑬「耶蘇降臨」
  聖母マリアと弟子達のもとへ聖霊がおりたち、いろいろな国の言葉を話す不思議な力を与えられた。
 
  ⑭「「聖母昇天」
  マリアは、肉体のまま天へ昇る。

  ⑮「聖母受冠」
  イエスを産んだ功績により、神と神の子のイエスから冠を授かる。

作品誕生から400年経過し、本紙に亀裂や彩色部の剥離が懸念される状態になったことから、平成22年10月~23年3月末まで岡墨光堂で保存修復が行なわれ、この秋に展示が予定されています。


今回の修復で、裏側から見ると中央の聖杯上部に「磔刑」に似た図像が確認された。
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  1. 2011/07/05(火) 07:00:57|
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