続・竹林の愚人 多文化社会ハワイのリアリティー
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多文化社会ハワイのリアリティー


多文化社会ハワイのリアリティー―民族間交渉と文化創生多文化社会ハワイのリアリティー―民族間交渉と文化創生
(2011/04)
白水 繁彦

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城田 愛 「フラにみる多文化社会ハワイのポリフォニー」

「フラは心の動きを表した言葉であり、ハワイの人びとの鼓動である。」
この有名な格言を残したデイヴイッド・カラーカウア王は「陽気な王様」と親しまれ、ハワイの音楽や舞踊の良きパトロンであった。
1820年以降、ヨーロッパやアメリカ大陸部からの宣教師によって、フラは「異教のもの」・「みだらなもの」とされ、半世紀以上わたって公の場で演じることが禁じられていたフラの再興をカラーカウア王がなしとげたのである。
1970年代からハワイ島ヒロで開催されているフラの競技会「メリー・モナーク・フェステイヴァル」の大会名は王の愛称にちなんだものだ。
フラの根幹にはハワイ語で「メレ(mele)とよばれる詩が存在し、メレでうたわれている内容を手先や腕・腰・つまさき・足・目などの動きや表情であらわしたものがフラといえる。
欧米社会と接触する以前のハワイは、書き言葉の存在しない「無文字社会」で、メレやフラはハワイ諸島の創世神話から神々・自然現象・航海・魚労・農耕・王族などに関する物語や出来事を伝えてきた。

現在、フラは「フラ・カヒコ」(hula kahiko・古典フラ)、および「フラ・アウアナ」(hula 'auna・モダン・フラ)に大別されている。
明確に区別されるようになったのは、メリー・モナーク・フェステイヴァルでの種別として「カヒコ部門」と「アウアナ部門」が設けられたことによる。
ハワイ土着の打楽器をもちいるフラには、サメ皮の太鼓を使用する「フラ・パフ」(hula pahu)と、ヒョウタンからつくられた打楽器「イプ」(ipu)を使う「フラ・アーラアパパ(hula 'ala'apapa)」があった。
フラ・パフは,祭祀場「ヘイアウ」(heiau)でとりおこなわれる宗教儀礼の一環として舞われたフラであり、最も神聖なフラとされている。
パフは「フラの鼓動」とされ、クム・フラのように許可された者以外は手にすることができない。
フラ・アーラパパは詩を詠唱する語りもの的なスタイルである。
また、フラ・カヒコは踊り手たちが立って演じるものと、座って演じる「フラ・ノホ」(hula noho)とがある。
踊り手たちが立った状態で演じる場合、踊り手たちはクム・フラやフラ・チャンター(ホオパア(ho'opa'a))の唱えるメレと楽器が奏でるリズムにあわせ、詩のテーマを身体の動きで表現する。
いっぽう、フラ・ノホでは踊り手たち自身がメレを唱え、手にした楽器や道具で音を出しながら演舞する。
フラ・カヒコの踊り手たちは、葉や植物で編まれたレイ、葉で編まれたスカートやプリント無しの布、またはポリネシア特有の幾何学模様などが刻まれた「カパ、タパ」(kapa,tapa)とよばれる樹皮布でできた衣装を身にまとう。

モダン・フラは観光、ショー・ビジネスやハリウッドの映画産業などに影響をうけて発展してきた。
「パオレ」(白人)がつくった「楽園ハワイ」のイメージを英語の歌詞でハワイアン音楽にあわせて、ホテルなどで観光客むけに上演されるスタイルは「ハパ・ハオレ・フラ」(hapa haole hula)とよばれ、「偽物」としてとらえられる傾向が強く、フラの競技会などで演じられることもほとんどない。
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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2012/11/23(金) 07:00:05|
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コメント

bittercupさん、おはようございます
今回も為になるテーマをありがとうございます
フラをやっていてもこうしたきちっとした把握はできていないところが大です
漠然とだったり、部分的だったりしたところが
またクリアーになりました
  1. URL |
  2. 2012/11/24(土) 11:14:08 |
  3. Hulaさん #amXlFcx2
  4. [ 編集 ]

侵略者からは未開人と見做されたネイティブ(ハワイアン及びインディアン)が
優れた精神世界を持っていることにとても関心があります。

このことはアイヌ・琉球にも当てはまるのですが・・・。
  1. URL |
  2. 2012/11/24(土) 22:18:15 |
  3. bittercup #-
  4. [ 編集 ]

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