続・竹林の愚人 虎宮火

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虎宮火

『摂津名所図会』に虎宮火(とらのみやのひ)という記事があります。
別府村田圃の中に虎の宮といふ神祠の古跡あり。
この森より雨夜に火魂出でて、その辺を飛びめぐり、片山村の樹上に止まるといふ。これに遇ふ人大いに恐る。
また土人日く、火縄を見すれば忽ち消ゆるといへり。
按ずるに、初夏より霜雨の絞、湿地に暑熱籠りて陰陽剋し、自然と地中より火を生じ、地を去る事遠からず。
往来の人を送り、あるいは人に先立って飛びめぐるもあり。みな地中の陰火の発するなり。恐るるに足らず。
楊火をもって向ふ時は狐狸の火とても消ゆるなり。日中に顕はれざるにて知るべし。
腐草化して螢となるの大なる物なり。『天文志』にも見えたり。

別府村という地名は現在、摂津市別府にその名を止めています。
また、片山村は吹田市片山町。

map_20130522092013.jpg

「地中の陰火の発する虎宮火は恐れることはない」と断じていますが、当方の関心は虎宮にあります。
摂津市別府には味府神社と、中真神社がありますが、ここに合祀されたとも思えません。

『摂津市史』(本文編・1977)に当ってみると、寅の宮が明治45年2月7日に味舌天満宮に合祀されたとありました。

『摂陽群談』にも、
嶋下ノ郡 別府村 虎ノ宮跡ト云所ヨリ出テ片山村ノ樹上ニ留ル火玉也
多ハ雨夜ニ出 逢人火縄ヲ見レバ必ズ消トナリ
虎宮或ハ奈豆岐宮ト称ス 是則日光坊之一族其脳ヲ祭神ト云ル俗伝アリ
延喜式武庫郡名次神ヲ祭ルカ
虎宮は奈豆岐宮(なずきみや)とも称し、武庫郡式内社の名次神社を勧請したものか?とあるのですが・・・。

以前、摂津市民図書館で頂戴した『ふるさとの昔話』(摂津市民図書館編・1993)のあることを思い出しました。 
『摂津名所図会』の記事を取り上げて、
此の伝承は、土地の人の間には定かではないが、味舌下浜に「虎宮」のあったことは伝えられている。
「虎宮」は現在味舌天満宮の末社に合祀されている。
また、味舌下浜に「虎の宮橋」という橋の名が残り、昔をしのぶ一つとなっている。  「みちしるべ」より

「虎宮」は現在の別府ではなく、「味舌下浜」(現・浜町)にあったのですね。
早速、行ってみました。

寅之宮橋

狭い水路に架かる橋で、近くの住宅表示板に「寅之宮橋」とありました。
「虎宮」の跡地は不明なままですが。

寅之宮

寅之宮は春日神社と共に味舌天満宮に合祀され、相殿となっていたのです。
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