続・竹林の愚人 鳥類学者 恐竜を語る

鳥類学者 恐竜を語る


鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
(2013/03/16)
川上 和人

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最近、恐竜がカラフルである。
むろん、図鑑のなかでの話である。
これには、恐竜が鳥類の祖先だと考えられるようになったことが大きく影響している。
たしかに、羽毛恐竜の一部の種では、羽色が判明したものもある。
しかし、大部分の恐竜については皮膚も羽毛も見つかつておらず、どの部分がどのような色を呈していたかはまったくわからない、というのが実際のところだ。
要するに、恐竜の復元図は基本的に想像によって描かれているのだ。
現生の烏であれば、どの図鑑を見てもスズメはスズメ、キジバトはキジバトの姿をしており、絵の上手↑手はさておき、基本的に同じ姿を見ることができる。
しかし恐竜の場合は、手にする図鑑によつて、描かれている恐竜の姿が異なってしまうのだ。
そういうわけなので、図鑑で描かれた色は、ほぼ確実に実際の恐竜の色とは異なっているだろう。
これは仕方がないことだ。
なにしろ、元になっているのは色気のない隆々たる骨格だけだ。

そんな恐竜の復元図のなかで、単色でベタ塗りしたような恐竜を見かけることが少なくなってしまつたのだ。
鳥類の世界では、真っ黒なカラスや、真っ赤なアカショウビンなど、ベタ塗り系の羽衣をもつたものも少なくない。
実際に、野外で身近によく見られるベタ塗り系は、白色の鳥である。
白いことは、まちがいなく目立つ。
捕食者を回避することを考えると、白い外見を進化させるなんていうことば、まちがった方向としか思えない。
真っ白な恐竜の復元図をあまり描かないのは、賢明な判断かもしれない。

白い恐竜はまちがいなくいたはずだ。
その恐竜は、開けたところにすみ、体がある程度大きく、群れになりやすい種類だ。
捕食者ではなく、どちらかというと被食者である方が都合がよい。
カマラサウルスの仲間なんかは、いかがだろうか。
ハドロサクルスやイグアノドンの仲間にも、白いものがいそうな気がする。
恐竜が、雪と氷の世界にいたかどうかは、わからない。
しかし、いたとしたら、寒冷地仕様の白色恐竜が闊歩していたにちがいない。
さらに、白い恐竜にはもう一つ形態的な特徴があることを予言しておこう。
白色恐竜の皮膚の裏は、メラニン色素で黒くなっているものが見つかるだろう。

本当は、真っ黒な恐竜や真っ赤な恐竜が生まれる条件についても考えたいのだが、各色の恐竜がいたであろうことはまちがいないだろう。
もしかしたら、カメレオンやプレデターのように、色を変える恐竜だっていたかもしれない。
光学迷彩に身を包み、にやにやしながら悠然と捕食者の視界をすり抜ける小型恐竜、じつに想像力を刺激する場面である。
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  1. 2013/07/19(金) 21:27:23|
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