続・竹林の愚人 巣山古墳

巣山古墳

巣山古墳

巣山古墳(すやまこふん  奈良県北葛城郡広陵町三吉元斉音寺

巣山古墳

巣山古墳
前方部西側の島状遺構
出島状遺構 鳥形埴輪
巣山古墳は馬見古墳群中央群の盟主となる巨大古墳である。
2000年度から継続して保存整備にともなう発掘調査が行われており、墳丘規模が確定され、前方部北西隅では墳丘完成時の祭祀に関わる木製鋤、周濠北西隅では結界として外堤に立てられた可能性のある靫(ゆぎ)形木製品が出土している。
また、前方部西側には葺石が内に張り出す島状遺構が検出され注目された。
島状遺構は、各辺斜面には葺石が設けられ、頂上には白礫が敷きつめられ、形象埴輪の蓋形7点、家形7点、盾形3点、囲形4点、柵形10点以上が配置されていた。
更に2方向の隅角に半島状の突出部、その間に州浜状の石敷き、そして墳丘側には通路が設けられている。
半島状の突出部には水鳥形埴輪が3点まとまって設置されていた。
州浜状石敷きの西側には瓢箪形の小型島状遺構も検出されている。
水鳥形埴輪を据えた島状遺構は、古市古墳群最初の巨大古墳である津堂城山古墳でも検出されており、この段階の最上位の古墳において新たに開始された埴輪祭祀と見られる。

巣山古墳
前方部

巣山古墳
の古墳状高まり
円筒埴輪
巣山古墳外堤の北側には、南北約20m・東西約40mの古墳状高まりがあります。
発掘調査をおこなったところ、この高まりの上には円筒埴輪列と円筒棺が設置されていました。
また、舟形埴輪の破片が出土し、外面には直弧文と呼ばれる文様が施された非常に珍しいものであることがわかりました。
埴輪は、古墳時代中期初め(4世紀末)につくられたもので、巣山古墳の築造とほぼ同時期と考えられます。

円筒棺と呼ばれる土製の棺のつくり方は埴輪と共通しています。
土管のような筒状の棺身の両端には、笠状の蓋が付けられていました。
柩身には12本、蓋には数本の帯状の突帯と呼ばれる粘土紐が貼りつけられています。
棺身は長さ1.5m、最大径55cmをはかります。
円筒棺の内部には、鉄剣、鉄鏃、鉄鎌、鉄斧が副葬品として治められていました。
円筒棺に副葬品をともなう事例は少なく、埋葬された人物が有力者であったことをうかがわせます。

この高まりは、奈良時代(8世紀)以降に大きく形が変えられ、つくられた当初の形状は不明です。
しかし、円筒棺があることから古墳時代には埋葬場所として認識されていたとみられます。

巣山古墳
関連記事

テーマ:奈良 - ジャンル:地域情報

  1. 2014/02/19(水) 22:24:21|
  2. Historic sites
  3. | コメント:0
<<馬見丘陵広域公園 | ホーム | かぐや姫のまち>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

bittercup

Author:bittercup
近畿の社寺仏閣と旧跡を巡っています。

Translate

検索フォーム

Loading

月別アーカイブ

カテゴリ

Table of Contents (46)
BOOK (1275)
Shrines (1717)
Historic sites (739)
Retro (114)
SIGHT (382)
NEWS (185)
GOODS (86)
PC (40)
Lecture (18)
Greeting (14)
Blog (5)
TRAIL (9)

FC2カウンター

リンク